「腰が痛くて運転席に座っていられない」「右脚がしびれて、ブレーキを踏む感覚が鈍い気がする」「休憩しながら何とか運転しているが、不安がある」。腰や脚の症状がある状態での運転は、座席を調整したり休憩を増やしたりして「何とか続ける」方向になりがちです。しかし、ペダル操作やとっさの判断に関わる症状がある場合、続ける工夫より先に、運転を見合わせる判断と、代わりの移動手段の確保を考える必要があります。
この記事では、腰や脚の症状が運転操作に支障を与えるときに、運転を見合わせる判断の目安、代替の移動手段の確保、医療機関へ相談したい症状、受診時に伝えたいことをまとめます。運転してよいかどうかの適性の認定や再開の許可は、医療機関や関係機関が行うもので、この記事では行いません。ペダルを踏んで感覚を確かめるなどの自己テストも扱いません。この記事は判断のための材料としてお読みください。
運転を見合わせる判断の目安
尿や便の異常、両脚の脱力、顔・言葉・見え方の異常、意識の変化、突然の強い腰や背中の痛みに胸の痛み・息苦しさ・冷や汗・吐き気・気を失いそうな感じがあるときは、代替の移動ではなく 119 番です(後述の「医療機関へ相談したい症状」)。次のどれかに当てはまるときは、座席の調整や休憩で続けようとせず、その日の運転を見合わせてください。すでに運転中であれば、安全に停まれるときだけ停めて、代わりの移動手段を手配してください。
- 運転中や運転の直前に急に始まった脚のしびれや脱力は、この節の代替移動ではなく、後述の 119 番の段です
- 脚にしびれや感覚の鈍さがあり、ペダルの踏み込みが普段と違うと感じる(確かめるために踏んでみる必要はありません。感じた時点で見合わせてください)
- 脚に力が入りにくい、脚が上がりにくい
- 痛みで振り向く・後方を確認する動作がつらい、ハンドル操作がつらい
- 痛みやしびれで注意が散り、判断が遅れると感じる
- 痛み止め、筋肉の緊張を和らげる薬、睡眠に関わる薬を飲んでいて、運転してよいかを医師・薬剤師に確認していない。説明書や薬剤師から運転を避けるよう伝えられているときも含む(眠気やだるさが無くても、その日の運転は見合わせる)
- 急に出た強い痛みで、座っていること自体がつらい
「ここまでなら大丈夫」という線を自分で引く必要はありません。迷う時点で見合わせ、医療機関に相談したうえで、運転を再開してよいかを確認してください。
代わりの移動手段を確保する
- 通勤・送迎: 家族や同僚に運転を頼む、公共交通に切り替える、タクシーや送迎サービスを使う。職場に事情を伝え、在宅勤務や勤務時間の調整を相談する
- 業務で運転する方: 上司に申し出て、運転業務を一時的に外してもらう。無理に続けて事故になるほうが、本人にも職場にも負担が大きくなります
- 通院: 自分で運転して通院せず、家族の送迎、タクシー、医療機関の案内する手段を使う
- 買い物: 配送やネットスーパーに置き換える
- 運転を再開する時期は、医療機関で症状の確認を受けてから判断する。薬の影響も含めて確認する
- 119 番の症状のときは、タクシーや送迎で病院へ向かわず、119 番を使う
医療機関へ相談したい症状
次のような症状は、腰や脚の問題として様子を見ず、救急要請(119 番)をしてください。救急車が必要か迷うときだけ、救急相談(#7119)を使ってください。運転中で、安全に停まれるときだけ停めてください。停められないとき、意識や手足が急におかしいときは、同乗者に 119 番を頼んでください。自分で病院へ運転して向かわないでください。
- 新しく、尿が出にくい、尿や便が漏れる、股の間や会陰部の感覚がおかしい、両脚に力が入らない(どれか一つで 119 番。揃うまで待たないでください)
- 片側の顔・腕・脚の脱力やしびれ、ろれつが回らない、言葉が出にくい、顔のゆがみ、急に見え方がおかしい(視野が欠ける、物が二重に見える)、歩けないほどのふらつき(このうち一つでも。揃うまで待たないでください)。運転中や運転の直前に急に始まったものは、脚だけのしびれや脱力でもここに入ります
- 突然の、今までにない強い腰や背中の痛み。胸の痛みや圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気、気を失いそうな感じ(このうち一つでも。自分で病院へ運転して向かわない)
- 突然の息苦しさ、胸の痛みや圧迫感、冷や汗、血の混じった痰(このうち一つでも)
- 足先の感覚が無い、または反対側に比べて足先の色が急に青白く冷たい
- 意識がぼんやりする、受け答えがはっきりしない
- 事故のあと、痛みで動けない、または安全に移動できない
- 事故や転倒で頭を打ったあとに、意識がぼんやりする、繰り返し吐く、頭痛が悪化していく(このうち一つでも)
次の場合は、自宅での工夫で様子を見ず、予約診療を待たずに、当日中に救急外来へ相談してください。いずれも自分で運転して向かわないでください。
- 以前から続く片脚のしびれや脱力で、上の 119 番のどれも無いもの。両脚の新しいしびれ(両脚に力が入らないときは 119 番)
- 発熱を伴う腰の痛み
- 事故や転倒のあとに出た痛み
- 事故や転倒で頭を打った(上の症状が無くても、当日中に救急外来へ)
- 安静にしていても強まっていく痛み
- 片脚だけが急に腫れた(痛み・熱っぽさ・赤みが無くても。長時間運転のあとを含みます)
次の場合は、整体より先に医療機関(整形外科など)へ、日数を置かずに相談してください。
- 脚のしびれや感覚の鈍さが続く、運転操作に不安がある
- 上のどれも無いときに、長く座ると脚がしびれる、歩くと脚が重くなる
- 夜間に痛みで目が覚める
- 運転を見合わせている間に症状が変わらない、または強くなっている
- 運転を見合わせたあと、再開の前に、薬の影響を含めて運転の可否を確認していない
ここに当てはまらないことは、受診が不要という意味ではありません。運転に不安を感じる症状は、日数を待たずに相談してください。
受診時に伝えたいこと
- 症状の始まりと経過。しびれ・脱力・痛みの場所
- 運転でどの操作に支障を感じたか(踏み込み、振り向き、長時間の座位)
- 仕事や生活で運転がどのくらい必要か。業務運転かどうか
- 飲んでいる薬(痛み止め・筋肉の緊張を和らげる薬・睡眠薬など)
- 職場への申し出に診断書や意見書が必要かどうか
千歳烏山で相談先を考えるとき
運転操作に関わる脚のしびれや脱力、強い腰痛は、まず医療機関で原因の確認を受ける症状です。運転を再開してよいかの判断も医療機関に相談してください。検査で異常が見つからなかったことだけでは、整体で対応できるかは判断できません。症状が続く場合は、経過と生活上の支障を受診先へ伝えてください。
当院では、初回にお話をうかがい、今の状態と、整体でお手伝いできる範囲・できない範囲をお伝えしたうえで進め方をご相談します。受診が必要と考えられる場合は、その場でお伝えします。来院の際は、症状がある間はご自身で運転せず、送迎や公共交通をご利用ください。
腰まわりの症状について詳しくは、腰の症状のページもご覧ください。
よくあるご質問
Q. 休憩を増やせば運転を続けてよいですか ペダル操作や後方確認、判断に関わる症状がある場合は、休憩で続けるのではなく、運転を見合わせて医療機関に相談してください。再開の時期も医療機関で確認してください。
Q. 運転してきてもよいですか 不安の有無にかかわらず、見合わせの節に当てはまる間は自分で運転して来院しないでください。尿や便の異常、両脚の脱力、顔・言葉・見え方の異常、意識の変化、突然の強い腰や背中の痛み、突然の胸の痛みや息苦しさや冷や汗、足先の感覚が無い・急に冷たい、頭を打ったあとの悪化は 119 番です。発熱、事故や転倒のあとの痛み、頭を打ったこと、片脚の急な腫れは当日中の救急外来です。これらに当てはまる日は来院しないでください。先に「医療機関へ相談したい症状」の節を確認してください。
ご予約・アクセス
千歳烏山駅から徒歩 4 分です。院の場所や駐車場、ご予約方法はアクセス・院情報をご覧ください。ご相談だけでも構いません。


